園のことさらに
その4
豊かな環境の工夫

(1)園庭全部が砂場です
 近年、東京では、子どもたちも土と触れ合う機会がとても少なくなりました。大森みのり幼稚園では、幼児期にしか楽しめない泥んこ遊びが存分に出来るように園庭全部を砂場にしてあります。平成16年度には新しく温水シャワーコーナーを作り益々存分に泥んこ遊びが楽しめるようになりました。
 園地・園庭面積は、園舎園庭・新ホール・ふたつ山・第2グランド・第3グランド(なかよし広場)・園芸場・正門前駐輪場・第2駐車場を含めて4,181㎡の敷地です。
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(2)みのり園芸場でのお芋ほり
 幼稚園より北へ200メートル程の所に187坪の幼稚園専用の畑があります。ここでは、春にジャガイモ、秋にはサツマイモや大根等の野菜収穫を園児たちが行ない、家に持ち帰ります。保護者の方から、自分でとった野菜なので家では進んで食べてくれます等と家庭での食卓のようすを報告いただきます。
 春のジャガイモは子どもたちが種イモ植えをします。
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  園芸場での種イモ「大きくなってね」
 


(3)英語の時間(ABCタイム)
 国際化時代に対応して、月に1~2回外国人の先生のネイティブな英語を楽しく体験しています。ABCタイムの人気者ジャック・ハスウェイ先生は、子どもたちの興味に即した質の高い楽しいカリキュラムで自然に英語に親しめるように 楽しく遊んでくれます。

(4)造形活動
 子どもたちの想像力や創造力をより広げる活動として、鶴見大学の鮫島良一先生チームに、定期的に全クラスに入っていただき、“幼児期の造形遊び”をさらに深めて参ります。

(5)動物さんと仲良し
 幼稚園では沢山の小動物を飼っています。小犬・うさぎ・亀・おしどり・合鴨・インコ・十姉妹・うずら・うこっけい・メダカ・金魚・鯉等。いつも色んな動物との触れ合いが身近な環境です。

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(6)いろんな楽器を楽しみます
 園には大太鼓、中太鼓、小太鼓、グロッケン、ベルリラ、シンバルなどの色々な楽器を備えています。どの子どもたちも普段から色んな楽器に親しみ「もっと弾いてみたいなぁ」と心の底から感じてくれる「意欲の芽」を育てていく、そんな教育環境を大事にしたいと考えています。

(7)「世界の人形」で遊ぶ願い・・・

 子どもたちが遊べるイギリスの人形を、スウェーデンより取り寄せました。以前園長が、スウェーデンの保育園見学に行った時、子どもたちが使っていた人形が印象に残ったのでむこうの業者に依頼したものです。写真では分かりにくいと思いますが、車イスの人や杖を持った目のご不自由な方、肌の色もいろいろな色、年齢も赤ちゃんからお年寄りまで様々揃っている人形です。まさに世界中の全ての人たちが集まっている、と言う言葉がぴったりあてはまります。みんな違ってみんないい、と言う言葉がありますが人形達で身近に遊びながら、どんな人にも優しい大人に育って欲しいと願っています。なくならず片付けしやすいように、運転手さんが収納箱を作ってくれました。年長5クラスに全部配置しています。
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(8)ミニ畑を作りました
 幼稚園前の駐車場と園庭の片隅に、小さな畑をつくりました。大きな園芸場は、少し離れていて、毎日観察というわけにはいかないので、いつも朝登園すると野菜の成長が目に入るよう工夫してみました。キャベツ、さつま芋、枝豆など観察し、収穫後、園児たちにわけ、皆で味見をしています。

(9)園庭にはさまざまな種類の樹木が植えられています
 大田区保護樹木に指定されているイチョウやけやき、桜の大木をはじめまんさくの木、カイコーズ、キンモクセイ、こでまり、萩、竹、椿、藤、姫りんご、柳、キーウィ、柿、紅葉、ユズや夏みかん、ブドウ、さくらんぼ、カリン、ザクロ、山ももなどさまざまな種類の木々が園庭を囲み、季節の移り変わりを教えてくれます。
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(10)園庭の築山が“タヌキ山”という名称で変身!

  園庭西側では、これまで土管に土をかぶせた築山を設けており、子どもたちは登ったり下りたり、土管のトンネルをくぐったりとよく遊んでいました。この度、この築山に大きな天然の切り株で囲いや階段を作り、さらには木登りができる木を取り付け、ひとまわり大きい“タヌキ山”に変身させました。年少さんは“わー、登れた!”と嬉しそうにしています。坂道を登ったり、降りたりすることは、足腰や背筋を鍛えるのにいいそうです。自然が失われつつある都会で、少しでも自然らしい体験ができるように工夫をしてみました。
 タヌキ山のふもとには、信楽焼のかわいいタヌキ夫婦が子どもたちを見ています。
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(11)園庭の新しい空間2006
 2006年8月、園庭の花壇に植わっていたひばの木が枯れてしまったので、取り除いた後に新しい空間を作りました。

〔木漏れ日デッキ〕
  園庭中央の桜の木の横にあったウズラ・十姉妹小屋と郵便ポストを移動して、桜の木陰で子ども達がホッとできるような“癒しの空間” - “木漏れ日デッキ”を作りました。縁側風のデッキは、靴を脱いで上がる場所で、寝ころぶことができます。見上げると桜の木々がやさしく包んでいてくれるような<自然>を感じられるデッキです。後のウッド壁には、ローズマリーやミント、タイムなどハーブを配置し、付近で遊ぶ子どもたちのまわりに、ほのかにハーブの香りが漂うよう環境を工夫しました。
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〔ガチャポンプ〕
  デッキの隣には、“ガチャポンプ”(井戸水を汲み上げるために使うポンプと同じ形のもの)を置きました。ポンプで使う水は、園では井戸水ではないのですが子ども達が昔の「水を汲み上げる」体験ができるようにしてみました。夏の短い期間限定ですが、午前中子ども達は、川遊びやダム遊びを楽しみます。水を無駄に流しっぱなしにならないように、子ども達自身に、遊びの工夫の仕方も考えてもらうようにしています。
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〔なまけものブランコ〕
  キーウィ棚の下の鉄棒は、アスレチック側に移動し、その下に少し揺れる“なまけものブランコ”も取り付けました。揺れ幅は、大・中・小ですが、やはり大が一番人気があります。
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〔ドングリの木〕
  タヌキ山の両サイドに日よけもかねて、秋のドングリが楽しめるように“樫の木”を植え込みました。タヌキ山からドングリがコロコロ落ちてくると楽しいな、と思っています。
新しくなった園庭で、子ども達は思い思いの遊びを展開しています。
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(12)「山のぼりスロープ」は人気です!
 2010年の春休みに工事をして、子どもたちの腕の力や足腰を鍛えるために、これまで使っていなかった非常滑り台の右側に傾斜30度の木のスロープを取り付け、そこからのぼって滑り台を滑れるようにしました。子どもたちは、両端の手すりにつかまりながら、一生懸命のぼり、左側の非常滑り台から滑ってきます。年少さんでも、挑戦している子もいます。年中・長のクラスでは、端につかまらずに、真ん中を一気にのぼれる子もいます。
 「楽しい!」「おもしろい!」と、汗をかきながら、何度も何度も挑戦している子どもたちです。
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(13)びっくり山ゾーンの誕生!

 
 2009年夏、タヌキ山がさらに大きく、“びっくり山”になりました!

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*川ができ、池ができ、橋がかかりました
 タヌキ山周辺をさらに広げ、囲むように大きな自然木を横にした土留めで土が流れないようにしました。
その中に山砂をふんだんに入れ、タヌキ山の他に子ダヌキ山もできました。タヌキ山の東側にあるガチャポンプから流れ出た水は、土留めの中の山砂の間をぬけ、低いほうへと川をつくり、その先に池が幾つもできました。徐々に川が広がり始めると、川と池の地図を家で何枚も考え、書いてきてくれた子もいました。池の中には、おにぎりの形の“おにぎり島”もできたりしました。それぞれの大きな池の上には、カッパ橋とビックリ橋という丸太の橋をかけました。どこも平坦ではない凹凸の大きなこのゾーンを子どもたちは、滑り落ちそうになりながらも、へばりついて土や水の感触を楽しみ、夢中で遊んでいます。

*森のような木々になりました
 びっくり山周辺には、ヤマボウシ、姫シャラ、ミルキィウェイ、トウカエデ、柳など四季折々の変化を楽しめる木々や、カリン、ザクロ、ヤマモモ、キーウィ、樫の木、サクランボ、柿の木など、子どもたちが身近に樹木を感じられる実のなる木、また小鳥がやって来るようにソヨゴやクロガネモチなど可愛い赤い実のなる木も植えました。そして、常緑の金木犀や月桂樹、クスノキ、シマトネリコなど、冬にも緑を楽しませてくれる木々も程よく配置しました。これらの木々は、暑い夏には、涼しげな風を運んで心地よい木陰を作り、子どもたちを守り、癒してくれています。

*野草を身近に
 また、木々の根元には、田舎の道ばたに自然に咲いているようなシロツメグサやヘビイチゴ、カラスノエンドウ、おしろい花、ツユクサ、アブラナ、日本タンポポ、ヨモギ等々雑草も植え、子どもたちが野草を身近に感じらながら遊べるようにしました。野草の、あまり目立たない小さな花々が風にそよぎながら、泥団子を作る子どものそばに、そっと寄り添っています。

*願いを込めた命名
 こうしてタヌキ山が、さらに緑が豊かになり、より遊び込める魅力的な“びっくり山ゾーン”へと変化しました。ここで遊ぶ子どもたちの顔は、嬉しいくらい、とてもイキイキしています。遠い昔から人間本来の内にある、自然と触れ合う歓びを、身体に染み込ませ、まるで確認しているかのようにさえ感じられるほどです。この場所で遊びながら、子どもたちには、新しいものを発見してビックリした時のような鋭い感性を常に持ち続け、発想豊かに遊び込んで欲しい、との願いを込めて“びっくり山”と命名しました。
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(14)みのりの森の木物語ができました

 びっくり山の木々には、子どもたちに語りかける内容で“みのりの森の木物語”と題し、それぞれに板でお話をつけました。身近な木に親しみ、木と“会話”のできる子になって欲しいと工夫してみました。次はどんなお話かな?と次々、木々を周りながらお話を読んでいく子もいます。また、樫の木につけてあるお話(下記左)を読んで上げると、「かっちゃん、ありがとう!」と、樫の木の枝をやさしく撫でてくれる子どももいます。

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(15)増設した多目的ルーム(現在保育室)の2階・新しい遊びのスペース2008


 子どもたちの“動きたい!”思いを満たす室内空間“スタールーム”
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  多目的ルーム(現在保育室)の2階に新しい遊びの空間“スタールーム”が、出来上がりました。もともと絵本のお部屋にあったドイツ製のゲミノハウス(※1)をここに移動しました。反転させ2階部分を廊下でつなげ階段を増築したら、2階をぐるりとまわれる大きなひとつの家ができあがりました。
  家の中の台所も、遊び込める台所に変身。2階にあがると、電車レールの遊びもできます。
また、反対側の壁には、壁面を利用したアスレチック遊具を取り付けました。子どもたちが身体を使って、想像力をふくらませながら身体能力を高める工夫がしてあります。
  アーチの天井にとりつけた気球や、台所のダイニングセットやテーブルとイス、カーテンなど、手作りの温かさを感じてもらえるように手作りしました。子どもたちに、とても人気のスペースです!
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※1 ゲミノ(GEMINO)製遊具について
  ドイツ製ゲミノハウスは、世界で最も信頼と権威のあるヨーロッパ安全規格EN71を取得しています。製造に用いられる全ての原料は、常に厳しい管理下におかれています。製造には、主にブナ材とカエデ材、そして水溶性で環境にやさしい塗料とワックスが用いられています。表面の着色は何層にも及びます。これによって、唾液などの水分との接触による色落ちを防ぎ、使用の際の負担にも充分耐えられる着色となっています。
  また、ゲミノの製造会社であるドイツHABA社は、ISO9001及びISO14001を取得しており、その品質やサービスの質、環境管理シズテムが最高のものであるということを認証されています。恒常的な品質保持を達成し、さらに環境保護を目指すすべてのガイドラインが守られているということが、世界的に証明されています。

●GEMINOの安全●
木枠の構造 階段 格子 ドア
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2重のT字構造で積載能力と安定性を確保します。 リノリウム板は反響と静電気を抑え、細菌の繁殖を防ぎます。 階段はブナ材製で、踏板には滑り止めのゴムが付いています。 三角形の枠の縁は、腰掛防止の為の安全対策です。 格子の間隔は、子どもたちの頭が引っかからない安全規格に基づいた設計になっています。 ドアの広い隙間が指の挟みこみを防止します。

(16)“みのり図書室”ができました!
 これまでみのり幼稚園では、“お話の部屋”として絵本の蔵書が沢山ありました。園長先生の、さらに子どもたちのために広く有効利用したい、という願いで、平成22年の5月、図書館司書の方に、図書館学のルールを導入した絵本の整備とあらたな絵本の購入をお願いしました。厳選された魅力的な絵本が見やすく並ぶ“みのり図書室”は、ドアをあけて入っただけで胸がワクワクしてきます。現在の蔵書は、各保育室に置いてある絵本も合わせると2000冊になりました。
  年長さんになると、自分で絵本を選び、家でおうちの人と一緒に読めるよう貸し出しができます。
 
  “本は、心の栄養”です。みのりの子どもたちには、是非本好きの子になってもらいたい、というのが園長の願いです。貸し出しの子どもたちの様子や色々な本などを紹介してくれる“みのり図書室便り”も発行しています。
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