子どもの睡眠について
 暑い日が続いていますが、皆さま元気にお過ごしでしょうか?
保育園での子どもたちは元気いっぱい遊んでいます。
8月は良いお天気も続き、水あそびを思い切り楽しむことができました!
これからまだまだ続く暑い日々…。元気に過ごすためには睡眠をとることが大切です。
今回は睡眠についてご紹介します。
睡眠は、人が生きていくためには欠かせないものです。
特に子どもにとっての睡眠は、大人と違った役割があります。
 大人にとっての睡眠は、頭と体を休ませるためのものですが、子どもにとっての睡眠は、
体を休めるための他に、未熟な頭と体を発達させる大切な役割があります。
子どもの脳では、眠っている間に日中経験した事など
記憶された情報を整理するはたらきと共に、
体を育てる『成長ホルモン』が分泌されます。
しっかり眠ることはしっかりとした心身を作ります。



『寝る子は育つ』は真実なのです!!
子どもの頃からしっかり眠る習慣を身につけることが大切です。
しかし…、夜はテレビを観たり、ゲームをしたり…。


「子どもがなかなか寝てくれなくて困ります!」という保護者の方の声が多く聞かれます。
保護者の方のお仕事の状況や生活スタイルは様々ですが、
夜遅くまでテレビやゲームなどのブルーライトのついた明るい場所にいることで
脳が刺激を受け、なかなか眠れない状況をつくってしまっていることがあるのです。
そんな時は…、

就寝時間に合わせ、日中の太陽の光に近い白っぽい照明から
トーンを抑えた照明に切り替えたり、間接照明に変えてみるなど、
環境を変化させるのも良いかもしれません。


そして、絵本の読み聞かせをしたり、今日の保育園での出来事をお話したり…。
お布団の中でスキンシップをとりながら過ごす時間は心地よい素敵な時間になることでしょう♪


また、室温や湿度の調節も必要です。
(夏場は室温26℃程度・湿度50%前後が目安)
『しっかり食べよう!朝ごはん!』

睡眠の大切さと同じく、朝食での栄養が脳のはたらきを良くし、
体のリズムを整えるのに大変良いということが科学的にもわかってきました。

朝食でタンパク質を摂ることで、セロトニンという『幸せホルモン』が作られます。
セロトニンは、夜になると体を眠りへと誘導するメラトニン『睡眠ホルモン』の材料になります。
メラトニンは、体内時計を正常に保ち、自然な眠りを誘う、睡眠には大切なホルモンなのです。

良い体内時計を作るために…。
(早起き・早寝)


1日は24時間ですが、人間の体内時計は24時間より少し長いと言われています。
そのため、24時間に合わせる必要があります。

その方法は…、朝カーテンを開け、太陽の光を浴びること!!


毎朝行うことで体内時計がリセットされ、質の良い睡眠がとれるのです。

また、人は目覚めてから14〜15時間後くらいに眠くなるというメカニズムを持っています。
朝起きた時間で夜眠る時間が決まってくるということです。
早く眠りたいときは、その日の朝に早起きしておくことが大切です。


「早く起きなさい!!」と声をかける前に、

まずはカーテンを開け、お部屋を明るくしましょう!!
聴きなれた好きな曲をかけるとパッとお目覚めできる子もいるようですよ!
ぜひお試しください!
保育園では…、


日中元気に活動した子どもたちは、給食後体を休めるために午睡(お昼寝)をしています。
(年齢によって必要な時間は変化していきます。)
休息をとることは、子どもの情緒が安定し、トラブルやケガの予防にもつながります。
そして、午後の活動を意欲的に取り組む原動力になります。
保育士が傍で見守る中、子どもたちは安心して眠りにつきます。
午睡中の子どもたちの体調管理も行っています。

●室温・湿度に気をつけて環境を整えます。
●カーテンを開け、子どもの顔色や表情が見られるようにします。
●0歳児は5分間隔、1・2歳児は10分間隔、3・4・5歳児は30分間隔で
 呼吸や顔色など変化は無いか、一人ひとり確認します。
暑い日々を乗り切るために、そして感染症対策として、
免疫力を高めるためにも睡眠はとても大切です。
大人も子どもも、質の良い睡眠を心がけて元気に楽しく過ごしていきましょう!!