最近、4歳で小学校の課題を行うなどの、早い時期に無理な課題を与え、やらせることに価値があるというような、子どもの発達を無視した考え方が多く見られます。
「こぐまチャイルド会」ではそのような考え方とは異なる反対の立場をとっています。将来の知的活動の土台をしっかりと作ることが大切であり、思考力を育成することが幼児教育の重要課題だと私たちは考えています。
幼児教育の基本は「事物に対する関心・ふれあいの場・試行錯誤の時間をどれだけ提供できるか」ということに集約されます。
こぐまチャイルド会では、具体物を使った授業を行うことで試行錯誤する力を養い、物と物の違いや関係を子ども自身が発見していけるように工夫しています。
詰め込み主義は、どれだけ多くの情報や知識を注入するか、ということに教育全体が集中する点に問題があると考えます。
私たちは結論ばかりではなく、結論にいたる過程を大事にする教育を目指しています。

なんでも早く始めれば良いという「早期教育」や暗記中心の「詰め込み主義」などは、子どもの発達にとって適切な教育なのでしょうか?日常の生活体験を土台とし、対象に働きかける「事物教育」が感情豊かで、思慮深い子どもに育っていく原動力になるとこぐまチャイルド会では考えています。

「事物を違った視点で見ることができるか」「もとに戻って考えることができるか」このようなものの見方を育てるには、目の前の事柄に対して、試行錯誤する時間を与え、自らの力で解決させることが必要です。柔軟な思考力はペーパーのみの教育では決して身につきません。

学力低下に対する「英才教育」は、教え込み、繰り返し、暗記主義に陥りがちです。
私たちは「物事を筋道立てて考える」「柔軟に考える」「自分で解決する」などを子どもたちに身につけてもらうことを目標としています。それには「論理的思考力」の育成が必要不可欠であると考えています。