第6回青年部セミナー
<開会式>
◎ 第6回青年部セミナーが、全国各地より多数の参加者に埋め尽くされた、自民党会館7階701号室において開催された。冒頭に、高橋英治青年部長より「2000年も幕を開け新しい2000年紀を迎えた。保育業界も4月からは新しいプランをもとに事業を行っていくことになる。五カ年事業の時と若干違うのは、少子化対策としてのプランが加えられている点である。ここ数年少子化ということに関しては、政治レベルで語られることが多い。今後保育改革も含め、ある意味においては、保育業界も官僚主導ではなくて、政治主導へという動きが活発になるような気がする。そのような中で、今回のセミナーを企画するにあたり、国会議員の皆様方に様々な分野でのお話をいただき、青年部として保育業界として、今後の方向性を見つめ直していきたい。」と挨拶がなされた。 続いて小泉純一郎保育推進連盟会長より、ご挨拶を頂戴した。「空席の目立つ会場で話すより、このように満席の場で話す方が、張り合いがある。空席のないように皆さんには討議していただきたい。」との言葉で、場内の笑いを誘う。更に「保育も今まで通りでは済まなくなっている。学校の空き教室を利用した保育や、介護を行うなど、保育だけをしていれば良いという時代ではなくなってきている。複合的な意識をもち、保育の専門家として、がんばっていただきたい。」と激励の言葉を頂いた。引き続き萩野浩基自民党社会福祉環境関係団体委員長、石井道子日本保育推進連盟世話人より保育業界にとって、力強いお言葉を頂戴した。最後に、藤本勝巳日本保育協会常務理事より「一年に一回は、この自民党会館で行うのが良いのではないかと思う。9階の食堂に、サムさんのポスターが貼ってあった。また、その他にも保育に関わるものが多く見受けられた。高橋青年部長の年頭所感に、守るところは守り、改善すべきところは早急に改善するとあったが、まさにその通りである。保育では政治がとても重要なものである。私どもの立場を理解していただきたい。」とのご挨拶を頂戴した。
基調講演に続き、午後3時より、自由民主党女性局長、参議院議員2期目の南野知恵子(のうのちえこ)先生より、「雇用対策と女性の社会進出」についてご講演をいただいた。 色々な政策の中で、今一番多く盛り込まれているのが、働く女性の問題、それに関連する保育の問題であり、少子対策基本法や保育所の力を頂きながら進めたい法案、施策が多く出されている。保育所からのたくさんのお力を頂き、のちのち素晴らしい法案だったねと言われるように鋭意努力をしている。そして、今のお父さんやお母さん方がどういう思いで子育てをしているのか、家庭での子育てに喜びを持てているだろうかということ、子育てと仕事の両立等々が今の教育問題と関連して大きな話題となっている。これについても、保育所の力をお借りしたい。また、少子化に対する問題についても、医療、年金、厚生というような社会保障の問題もこれから直面するであろうし、年金については、委員会をもって野党が半分しか出て来なくても一日も早く進めなければならない問題として取り組んでいる。最後に、皆さまからの質疑に答えて下さるということで、高橋青年部長から「今後、保育所もパート雇用が多くなってくると思うが今の税制上の扶養控除についてなど」の質問に、何時までもご主人の扶養に頼るのではなく働いたら働いただけ税金を払って行けばよいのではないかという力強いお答えや、今国会、本会議での他政党の話し、対共産党の為の自自公連立、橋本聖子議員の妊娠についてのエピソードなど、ユーモアをおりまぜながら、戦後、日本はどう復興するかという点で、鉄道、道路などハード面について展開し、充実してきたが、これからは、女性が口を出せるソフト面について充実していきたいと、女性議員ならではの内容を1時間弱、情熱的に語られた。