保育園や幼稚園には公立と私立とがありますが、ともに公共性のあるものとして認可されています。私立園の特色は、自主性が認められ創立の理念に基づく設置者、園長の信念と人格とが一貫して、その教育を維持発展させます。
特に仏教系の園は、日本の幼児教育の先駆的役割を果たし、長い歴史と伝統に磨きぬかれた仏教の教えが、あらゆる教育活動の場に生かされています。
仏教園が行なう保育は、日常の教育の場に自然ににじみでる宗教情操教育ですが、時には、おつとめや仏教的な年中行事を行なうこともあります。これは宗派の信仰をおしつけるものではなく、宗教情操を養う方法であり、時には保護者の方も参加願うことがあります。
これは家庭教育と結びつけていただきたいことからとご理解願います。
保育協会の調査では、仏教園の卒園者は生命を尊重し、自然を愛し物事の道理をわきまえ、社会性豊かな子どもに育っているとのことです。それは「人間の最高の理想像である仏さまのような人になり」「仏のみ教えを守り」「正しきをみて絶えず進み」「教えを中心とする人間の一人として社会性を育てる」という仏教保育の願いが育っているものと信じます。
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![]() 「いかせいのち」の童像 |
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近年、交通その他の事故により多くの幼い生命が無惨に失われる例が多いので、幼い犠牲者の慰霊碑であるとともに、積極的に生きとし生きるものの生命を尊ぶ仏教の教えを現し、幼い子の生命を守ることを世に訴え、幼い生命を預かる保育者の拠り所となることを願って制作された碑です。 |
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お寺で保育園・幼稚園を開設している中での、全国で約1500ヶ園が加盟している協会で、協会理事の園長先生方を中心に各分野(大学教授・児童学者・弁護士)の先生方、国会議員(仏教保育懇親会)の先生により、次代を担う子どもたちのため保育内容・保育制度等の研究部会を持ち、生命尊重の保育推進と共に職員の資質向上を図るための講習会及び、教材開発に取り組んでおります。またインド・ブッダガヤに菩提樹学園を運営しております。 現在、園長は日本仏教保育協会の執行部において協会運営に携わっています。