聖愛だより2001年10月号へ

聖愛だより2001年8月号へ


聖愛だより2001年9月号

『小さなものの中におられる神』 園長の保育雑話(71)
小さくても全体を変えてしまうものがあります。先日、病気の両親の世話で夜遅く帰宅した私達の夫婦のために、息子がハヤシライスを作っておいてくれました。息子がこんなことをしてくれたのは初めてのことで、心身ともに疲れきった私達にとっては格別においしいハヤシライスでした。
幼子たちの笑顔も、陰鬱な気分を一瞬にして変え心を癒してくれるものです。「幼子たちが私の存在を喜んでいてくれる。」このことはとても大きな励ましです。すべての親御さんそして保育者にとって、このことが何よりも大きな心の支えとなっていることでしょう。
イグナティオ・ロヨラという聖人は「すべてのものの中に神を見出す」ことを勧めました。神は小さなものの中におられます。その小さなものがより大きなものを支えているのです。ですから私達はその謙虚さを失ってはならない、特に幼子に対する畏敬の念を失ってはならないと思うのです。
ある詩人は、次のように詠いました。「あなたの子は、あなたの子ではありません・・・あなたを通ってやってきますが・・・あなたのものではないのです。」子供は私たちが作った存在ではなく、神から「預かった」もの。そう思って子供を見ると、確かに神様の子供のように見えてくる・・・。そういう親バカは許されるのではないでしょうか。
副園長 早坂文彦


9月の保育目標 主題『気づいて』暗唱聖句「人の子は仕えられるためではなく仕えるために来た」
マタイ20:28による福音書
保育目標保育内容保育者の配慮
0才児
  • 探索活動をしながら、いろいろな運動遊びを楽しむ。
  • 歌や手遊びでの触れ合い遊び
  • 布で遊ぶ
  • はう、登る、歩く、くぐる、引っ張るなどの運動遊び
  • 発達や一人一人の状態に合わせて動きを誘うような遊具を準備する。
  • 手や体を支えられながらも、遊びを楽しんだり広げられるようにする。
  • 家庭と連絡を密にしながら、健康状態に気をつけ、活動内容や天候に応じて衣服の調節をする。
1才児
  • 保育者や友達と一緒に身体を動かすことを楽しむ。
  • 歩く、登る、走るなどの運動遊び
  • 音楽に合わせて体を動かす
  • 園外散歩
  • 動き回るのを楽しんでいるので、高低差や斜面のあるところなどでも遊べるように環境作りをする。
  • 曲に合わせて動くは、決まりにこだわらずに動けるようにする。
  • 気温の変化に応じて衣服の調節や休憩などの時間配分に留意する。
2才児
  • 戸外での運動遊びを楽しみながら、体全体で心地よさを感じる。
  • 目標を決めて走る
  • 音や曲を聞いて体で表現
  • 園外散歩
  • 小麦粉粘土
  • 体を動かす心地よさを味わえる運動遊びを保育者と一緒に楽しむ。
  • 全身の感覚を使った遊びを出来るような環境を整える。
  • 遊びの中で順番を待つ、交代する、貸し借りなどを自分の気持ちで出来るように仲立ちを控えるなど、状況を見守るようにする。
3才児
  • 色々な運動遊びやイメージ表現を真似て遊ぶ。
  • 木片、種子、枝を使って製作をする「手紙入れ」
  • ちぎり絵でカード作り「敬老の日カード」他
  • 運動遊び「かけっこ」「集団遊び」
  • 表現遊び「ダンス」「マスゲーム」
  • 染色「バンダナ」
  • 全身を使って遊ぶ楽しさを味わえるように、戸外遊びを多くしたりダイナミックな遊びに挑戦してみる。
  • 遊びに簡単なルールを取り入れ、守ると楽しいことが分かるようにする。
4才児
  • 遊びや経験の中から様々な感じを味わい、ことばや体で表現することを楽しむ。
  • 全身を使ってのびのびと遊び、心地よさを満喫出来るようにする。
  • 目的やルールを知ったり守ったりして楽しさを味わえるように、遊びや運動の提供を工夫する。
  • 感じたこと思ったことを、体を使って表現することを保育者と行う。
5才児
  • 友達と目的を決めて一つの事にじっくりと取り組んで、考えを深めたり協力し合う。
  • 場の提供、材料の提供を吟味し、遊びや課題活動が自分たちで進められるように指示の言葉や、援助を出来るだけ少なくする。
  • みんなで考えや力を出し合って、一つの目的に向かって行けるように一人ひとりに配慮する。
  • 競い合ったり協力し合うおもしろさを、存分に味わえるようにする。




運動会テーマ『空』〜四季を感じて〜

ジャングルジムにたくさんの子供達が登って、歓声をあげながら西の空を眺めています。 視線の向こうには、真っ黒な雷雲があり、時より稲妻の光と音が響き渡っていました。
またある時は、真っ赤な夕焼けに思わず「うわぁーきれい!」と見入ったこともありました。
自然の不思議と驚異を感じた出来事でした。
今まで子供達と、たくさんの「空」を見ていろいろ感じてきました。 最近も台風で風と雨の入り交じった、いつもと違う「空」を見ました。
「空」は実にたくさんの表情をもっています。
ポカポカ陽気の春の空・カンカンお日様の照る空・ぬけるような青い空に白い雲・今にも降り出しそうなどんよりとした空・・・
子供達と共に変化を見て感じてきた「空」を表現します。 そして、会場の皆さんにも「空の世界」のイメージを一緒に楽しく膨らませて戴きたいと思います。


『どうやって雨を降らせるの・・・??』

ある日外は雨が降っていました。一人の男の子が、 「神様はどうやって雨を降らせているんだろ・・・」とつぶやきました。
それを聞いていた友達が、少し考えてから・・・ 「雲の上でお水を掛けてんだよ」 「そうだよ!シャワーでやってんだよ」 「神様は手が一杯あるから、一杯シャワー出来るんだよ」 「じゃあ雷は?」 「太鼓をたたいて、それからピカッとして雨を降らすんだ」 子供達の想像の世界はどこまでも広がっていきました。
こんな楽しいお話しを聞いていると、憂鬱な雨の日も楽しいものになります。
保育園では、身近なものに興味を持ち、イメージを膨らませて遊んでいく中で、見つけるおもしろさや感じる楽しさを経験することを、大切なこととして位置付けて保育を計画しています。
子どもの、ほんの小さな気づきや喜びにも、目や心を傾け共感・共有していきたいものです。


『普通救命講習(8/24・31)より』

保護者・近所の方・保育者、たくさんの参加がありました。
救急車が来るまでの応急手当の重要性やその方法を学びました。
何よりも、勇気をもって救命を実践することの大切さを知りました。
*子供達に一番身近な「ケガの応急処置」について
  1. 傷口を流水できれいに洗い流す。(水道水は消毒されているため消毒作用がある。)
  2. 傷口にガーゼまたは、清潔な手ぬぐいを当て、しっかり手で押さえる。
  3. 血がにじんで来ても最初のガーゼは外さずに、その上からガーゼやタオルで押さえる。(血液には血を固めようとする作用があるので、血が固まり始めている時にガーゼを外さないことが重要。何度も外しているうちに、ばい菌が入る場合もある。)


『おじいちゃん・おばあちゃん待っててね』〜「一人暮らし老人の集い」、主催:原町市社会福祉協議会〜

つき・ほし組の子供達が招かれて参加します。
今、歌やお遊戯を見ていただこうと練習しています。
1.日にち
  • 9月12日(水)
2.場所
  • 福祉会館(小川町)
3.内容
  • 手遊び → お寺の和尚さん
  • うた  → 「つき」「こおろぎ」
  • 鼓笛隊 曲 「手のひらを太陽に」
    「しゃぼんだま」
  • お遊戯 ほし「そーれ秋祭」

プレゼントも準備しています。 子供達が散歩に行って拾い集めた、小枝や果物・花の種子を飾り付けた木製の”お手紙入れ”です。 手作りカードも添える予定です。