聖愛だより2004年9月号へ

聖愛だより2004年11月号へ


聖愛だより2004年10月号

運動会を経験した子ども達は、自信に満ちたくましさが感じられます。この経験を弾みにし、さらに遊びが広がるよう、園にも多く出かけ、豊かな秋の自然を子ども達と一緒に感じながら心はずむ経験をしたいと思います。


「種々雑多」
 出エジプト記十二・三十八 そのほか、種々雑多な人々もこれに加わった。羊、牛など、家畜もおびただしい数であった。

 これは紀元前十三世紀ごろ、イスラエル民族が奴隷となっていたエジプトから脱出したときの様子を表した旧約聖書の一節です。「種々雑多な人々」、これが大事なことです。全体主義、統一思想、原理主義、といったものは危険です。旧約のイスラエル(今のイスラエルとは異なります)には、いろいろな人種がいて、肌の色が違い、言葉も違い、思想も違っていました。それこそ、種々雑多な人々がい奴隷から解放されて一人の神を神として、自由へと歩み出したのです。
 当保育園の保育者もみな違う人間です。同じようにお預かりするお子さんたちもみな違います。みなが個性たっぷりの人間です。種々雑多な子どもたちの集団です。種々雑多です。違いは個性の源です。
 家庭が違うのですから当然です。しかし、家庭は閉鎖的で特殊な場所です。もっと広く、人間関係の多いところで人生の土台を作る必要があります。この中で子どもたちは自由な個人の主張と集団で生きていくことのルールを身につけるのです。そういう意味ではとても大切な時期なんです。
 個人の自由と言えば、自分の好きなようにやっていいんだと理解しがちですが、本当は、相手の自由を大切にすることです。自己主張と相手の自由というぶつかり合いの中で、そして人を愛するという課題の中で、人間の土台は作られていきます。保育園はそのお手伝いをします。


        チャプレン 村川政勝



≪10月の行事予定≫
日付園の予定職員の予定
1日(金)引き渡し避難訓練構造化会議
4日(月)しゃりん梅訪問(ほし組) 
5日(火)合同礼拝(つき・ほし組) 
6日(水)子育てサークル(レインボー)職員会議
7日(木)歯科検診(全クラス)年少話し合い
8日(金)小人さんの音楽会 
12日(火) 聖書研究めぐみの会
13日(水)子育てサークル(プーさん)マネージャー会議
14日(木)健康診断(年少) 
15日(金)健康診断(年長) 
17日(日)保護者主催「おまんじゅう作り」 
18日(月)芋掘り、芋煮会ケース会議、園内研修
19日(火) 聖書研究タラントの会
20日(水) 企画会議
21日(木) 相双支部保育士部会
22日(金)小人さんの音楽会
25日(月)愛情弁当の日ちいろば会理事会
26日(火)合同礼拝(つき・ほし組) 
27日(水)子育てサークル(合同)給食会議
28日(木)保連、市長、福祉事務所長との懇談会自主勉強発表
29日(金)しゃりん梅訪問(ほし組) 

   【保護者会主催  演劇鑑賞】

 11月4日(木) 10時から保育園ホールにて

 劇団風の子東北 「いっぺえあっからし」

「いっぺえあっからし」は「たくさんありますよ」という意味の福島県会津地方の方言です。いくつかのお話で構成され、私たちの身の回りにある者を使いながら、人間本来や自然界の事象などをテーマにお芝居が展開します。
 人間らしくいきるための感性の醸成は、子どもの頃の環境によって左右されると言います。この演劇鑑賞もその一つとして子どもたちの感性に届けたいと思います。
 保護者の方もご覧になりたい方は一緒にどうぞ。

   【心も体もはずむ】

 「森」をテーマにした運動会はいかがだったでしょうか?
子ども達は、運動会の余韻を楽しんでいます。ファミリークラスでは、年長児の競技で行った塀登りやターザンごっこに刺激を受けて、年下児が真似て、夢中になって取り組んでいます。
 一つの行事を通して達成や満足、残念な思い、又意欲への刺激など様々な得るものがあります。何よりも自ら動き出して、体験することで心が揺さぶられ、さらに心も体を動かずことにつながっていきます。

   【どんぐりを育てて森へ】

 今月は、秋の豊かな自然を感じるために園外保育を多く取り入れる予定です。木の実や枝を拾い、ままごとやオブジェ作りを楽しんだり、さらに森の成り立ちに関心を向けたいと考えています。
 本来私たちの生活は、自然と密接な関係にあります。しかし現代の生活では感じることも、恩恵に気づくことも少なくなりました。
 自然の中には生命の営みがあり、人間の自由に出来ない摂理があります。子どもたちは、どんぐりの苗を育てて森へ返す活動の経験を通して、自然に親しむ心と大切にする心の芽生えを促し、自然への関心を高めていきたいと思っています。
(どんぐりの苗は3年くらい育ててから森に植えることになります)

   【大人も一緒に絵本を】

 大人は、子どもが早くもジが読めるようになって、ひとりで絵本を読んで欲しいと思っていないでしょうか?
 絵本は子どもが自分で読むものではなく、親や保護者など身近な親しい人と一緒に見て、読んでもらって楽しむものです。
 少しの時間でいいです。ぜひ貸出図書を利用し、お家でも読み聞かせをしてあげてください。
      〜貸出図書人気ベスト5〜
  1位  もこ もこもこ     2位  キャベツくん
  3位  昆虫の飼い方      4位  おふろだいすき、ブラキオザウルス
  5位  じょうぶなからだをつくるたべもの
* 秋のおすすめ絵本紹介
「みつけたよ!自然のたからもの」「森のアパート」「どんぐりだんご」
* 「心の危機と絵本」〜大人こそ絵本を〜
柳田邦男(ノンフェクション作家)の講演会抄録のコピーが、保育園玄関にありますので、絵本を選ぶ際の参考にして下さい。
 ◇保育園貸出図書:毎週金曜日貸出、次週火曜日返却◇