- 前言語期
- 当施設では、赤ちゃんの時から一人一人に応じたきめ細やかな療育を大切にしています。赤ちゃんに残されている聴こえを補聴器で早期に補い、積極的に聴覚の活用を促します。そして一人一人の赤ちゃんの個性に合わせて、楽しく遊びながら、こどもの発達にとって大切な愛着・信頼の心を育み、コミュニケーションの芽を伸ばしていきます。この前言語期のコミュニケーションがことばが育つ土台となるのです。
- 言語習得期
- 補聴器や人工内耳での聴こえを積極的に活用して、お子さんの生活・遊び・体験を ベースに、心を育み、ことばを育む療育を実践しています。難聴による言語発達の遅れや偏りの問題が大きくならないように、季節の行事や遠足、歌やリズム遊び、絵本、運動、ゲーム、集団遊び、動植物の飼育等、様々な活動を取り入れながら、聴力や年齢、発達段階に合わせた言語的活動のプログラムを積み重ねていきます。こうした活動を周囲の人と共に楽しむ中で、社会性や自己肯定感の芽も育まれていきます。難聴をもつお子さんが、自分の気持ちや考えを正しく周囲の人に伝えて、分かり合い、共に助け合いながら活動していく力を育むためには、幼児期の過ごし方や言語習得の進み方についてきめ細やかに支援する必要があると考えています。
- 聴こえの活用
- 当施設では、月齢・年齢・発達段階に応じた聴力検査を定期的に行いながらお子さんの聴力を把握し、随時補聴器の調整を行います。聴こえの活用のためには、 まず音に気づき、音の意味に気づくことが大切です。人工内耳を希望する場合も術前に補聴器で音声への気づきを促し、人工内耳への移行がスムーズに進むよう療育を進めています。
- 集団(幼稚園・保育園等)参加について
- 難聴のお子さんにとって幼稚園や保育園のような集団生活の場は、聞こえにくく、見えにくく、分かりにくい環境といえます。また難聴という目に見えない障害は、 周囲の人たちが想像し理解することが難しい障害です。たくさんのお友達と関わりながら多くの貴重な経験が得られる園生活となるように、 ご家庭の状況やお子さんの発達の様子などを十分に考慮しながら、支援を行っています。*当施設では園の先生方に向けた研修会を開催しています。
- 青い鳥保育園との統合保育・交流活動
- 当施設と青い鳥保育園は、半世紀余りを共に歩んできました。統合保育は当施設独自の集団療育プログラムです。 難聴児が同年齢の保育園のお子さん達と共に過ごす中で身体的・精神的な発育が促されるよう、双方の職員が力を合わせて支援をしています。 また施設のグループ訓練に保育園児との交流活動(例:水遊びや公園遊び、ゲーム等)を取り入れたり、 施設の言語聴覚士が保育園でことば遊びの時間を担当するなどの交流も行っています。
お子さんの成長は、一人一人スピードが異なります。
可愛いお子さんたちの将来のために、
ご両親が明るい気持ちで育児や療育に向き合えるように、
職員一同誠意をつくして支援をしています。
- 補聴(各種聴力検査 補聴器調整 人工内耳マッピング等)
- 個別言語訓練
- グループ訓練
- 青い鳥保育園での統合訓練
- 体験学習
- 発達評価
- 両親研修会
- 家族参加行事 親の会活動 他
対象児 | 東京都在住の0歳~6歳の児童。 聴こえに障害をもち、そのために療育を必要とするお子さんを対象としています。 |
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通所回数 | ●週1~5回。 ご家庭の状況、お子さんの月齢・年齢・障害の程度などによりご両親と相談の上決定します。 ●幼児クラスでは、当施設へ通いながら幼稚園・こども園・保育園等へも通所しています。 |
利用料金について | 当施設はこども家庭庁管轄下の法規に従って設置されている非営利事業です。 利用料は世帯の所得状況等に応じた利用者負担(最大利用料の1割、上限額あり)と食費負担とになります。3歳児組以上は無償化の対象となっています。 |
- 練馬区委託事業(難聴学級及び特別支援級在籍の力や補聴に関わる一斉検査)
- 地域支援事業(こどもの難聴やことばの遅れなどに関する基本相談/発音指導/幼稚園・保育園・児童発達支援事業所・都内保健所・難聴学級等に向けた公開研修会の開催等)
- 難聴のないお子さん(主に練馬区在住)への言語指導(若干名)