園長先生のお部屋
小さくたって反抗期
2020/07/17
3回に亘って『子どもの立ち直る力』レジリエンスについて書いてきました。又、レジリエンスを考えた時に必要な発達段階の把握ついても触れてきましたが、発達は、飛び越すことはなく、大きくても、小さくても必ず通るものです。そんな中でも特に考えたいのは、『とってもおりこうさん』『よく言うことをきく子』についてです。
反抗をさせないような環境は良いものではありません。(ここで言う"環境"は子どもを取り巻く大人もです)
((○(´Д`)○))ヤダヤダを受け入れてあげられることは子どもが発達していく上で必要です。
反抗させない為に、『罰を与える事』や、『ご褒美を与える事』で解決しているとお子さんは反抗する機会を逃してしまいます。
飴と鞭で、子どもの反抗をコントロール出来たかのように思いますが、それは大きな間違いです。
反抗期は、反抗の大きさが、大きくとも、小さくとも必ず通る道!!飴と鞭でのコントロールをすることなく、時間が経つのを待ちましょう。
必ず、反抗期は終わり、次のステップへと進みます。
反抗期の上手なやり過ごし方。
①人を叩く、蹴るなど、ケガや命に係わる時はしっかりと叱りましょう。
②子どもが大騒ぎして「嫌だ!!」と言っている時は、「駄目なものはダメ」ヽ(`Д´)ノと一度言ったら①以外であれば様子をみましょう。
(子どもと一緒になって、やり取りしているうちに大人も理性を失い『叩いてしまったり』『大声で怒鳴ってしまったり』することになります。)
※その時注意することは、子どもを無視するのではなく、(′ – ′)『見守る』ことが必要です。子供は自分の中で折り合いをつけて騒ぎ止みます。その後大人の所に来たら、受け止めてあげましょう。
いつも見守ってくれている人の存在は、子どもにとって『とてつもなく心の大きな力』になります。
心の土台がしかっりとすることは様々な場で力強い支えとなってくれます。
子どもの大きな心の土台になれるようなりましょう。
③リフレッシュしましょう!
例えば、お父さんや、祖父母に協力してもらい、お子さんを任せて、自分の時間を持つ。
反抗期はお子さんの年齢によって対処の方法が難しいですが、『子どもなら誰でも通る道』と思い対処しましょう。
「がんばれ!!お母さん!お父さん」
レジリエンス№3
2020/07/11
立ち直る力・ストレスをはじき返す力(レジリエンス)について第3弾です。先週は、発達段階についてお話しました。今回は、レジリエンスを育む為の『大人のかかわり方』(役割)についてです。
レジリエンスは9つの力が支えとなています。
①考えや感じ方を修正できる力。
②忘れる力。
③考えを受け入れる力。
④教えてもらうための質問をする力。
⑤承認を求める力。
⑥確認する力。
⑦柔軟な見方ができる力。
⑧応援されて喜びを感じる力。
⑨励まし、慰めてもらえる力。
この支えとなる9つの力を踏まえ、8つの視点での段階ごとのポイントや関わり方を紹介します。
❶自己への評価を高める
子どもが、自分自身の評価をプラスにしていく必要があります。それには、大人の配慮が必要です。
❷社会的承認を得る
この欲求が、子どもの学習を進めていきます。⑤承認を求める力は大切です。
❸役割を果たす
自分なりの役割を持つことで、それを果たす力が身に付きます。ものごとを成し遂げられるということで、この力を『具体的能力』と呼ぶこともあります。
役割を正確に果たすには⑥確認する力も必要になってきます。
❹仲間と共感しあう
仲間から⑧応援されて喜びを感じる力や、⑨励まし、認めてもらえる力は、大人になってからも影響します。
❺柔軟な思考を持つ
ものごとをひとつの面からしか捉えられないと、解決策が浮かばなかったりします。⑦柔軟な見方ができる力はレジリエンスにはなくてはならないもの思考法です。
❻人の話を聞く
人の話を聞くことは③考え方を受け入れる力にも繋がり、人の意見や考えを聞く中で①考えや感じ方を修正できる力も高まり。必要に応じて人から学ぶために④教えてもらうための質問をする力も必要になります。
❼感情をコントロールする
感情のコントロールは、一生ついてまわるものです。感情のコントロールによってもたらされる精神の安定は、幸福感とも繋がります。嫌なことを②忘れる力も感情のコントロールに繋がります。
❽抑制力を高める
子どもが大人になって『幸福感を味わえる』ようになるためには、抑制力が関係しているとされています。抑制力があれば、身近な人と安定した人間関係を築くことができます。また、目標に向かい達成するまで頑張ることが出来るでしょう。
上記の8つのポイントや関わり方を年齢別表にしましたので参考にしてみてください。
立ち直る力・ストレスをはじき返す力(レジリエンス)№2
2020/07/04
先週 「立ち直る力・ストレスをはじき返す力(レジリエンス)」について書きました。今回は、レジリエンスを高めるために子どもに対して大人のかかわり方ついて書こうと思っていましたが…
関わり方について書く前に、『子どもの特性(発達)』を知らずに高め方を書いても、間違った関わり方になってしまうこともあるのでは?(。´・ω・)?と思いましたので、今回はは『子どもの特性(発達)』について書いていきたいと思います。
「子どもの発達なんてとっくに知ってます!!」という方は、ごめんなさいですm(__)m
特性について、見やすくするために表を作成しましたので、PDFをクリックしてください。
プリントアウトして、お子さんの発達✅チェックをしてみましょう。
( ━☞´◔‿ゝ◔`)━☞チエックしてみましたか?
発達には個人差が必ずあります。又、家庭環境、教育環境によっても違いがあります。
出来なければいけないと考えずに、お子様に興味や刺激を与えていく為のヒントにしましょう。
この発達段階に合わせて課題を与え、乗り越えさせることで、より発達に貢献し、スムーズで健やかな成長をサポートすることができます。
反対に、発達段階に合わせた教育をしなかった、段階を重ねないまま放置してしまった場合は、その後の発達段階にも悪影響があり、大人になってもその性格や特性に影響を与えると言われています。
話がレジリエンスから離れてしまったように思われますが、発達段階を把握することは立ち直る力を高めるうえで大変重要なのです!!(ɔ ˘⌣˘)˘⌣˘ c)
立ち直る力・ストレスをはじき返す力(レジリエンス)
2020/06/25
最近、立ち直る力がうまく機能しない子(大人)がいます。本来自然に備わっていくはずの立ち直る力(レジリエンス)なのですが、その力が弱いために園に通えなくなったり、仲間との集団に入れない等、心の病へと進んでしまう場合もあります。
ストレスを抱え込んでも、それをはじき返す力・立ち直る力 (੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾ガンバル(レジリエンス)をつけ、ストレスに耐えられるような、子どもを育てていきましょう。
子どもは、ひとりひとりそれぞれ違います。『気質』は持って生まれたもの。『性格』は環境の影響を受け育つものです。
そして、『気質』も、様々に分類されます。
<大人の場合 例えば・・・>
①社交的と静かさを好む。
②社会的ではない。
③几帳面で凝り性。
これらは、大人なら当てはまることが多いと思います。ただ、子どもの場合は成長の途中のため、当てはまらない子もいると思います。
子どもの『気質』と考えると。
①外交的
②内向的
この2つになら分けられるのではないでしょうか?
①の外交的な子どもは、「好奇心が旺盛」「外界の刺激に気を向ける」「人といることが好きで、感情表現が豊か」
②内向的な子どもは、「確実に物事を成し遂げようとする」「一人遊びが好き」「心を許した特定の人とじっくり話すことを好む」
気質は、赤ちゃん👶の時から表れています。
①外交性・・・にぎやかな環境を好む。(ワイワイ人が集まっていても嫌がったり、愚図らない等)
②内向性・・・静かでないと不安になる(ワイワイ人が集まってくると、不安で泣き出す、愚図る等)
立ち直る力・ストレスを抱えた時にはじき返す力(レジリエンス)を考えた時に、①外向的(性)な子ども,②内向的(性)な子どもによって、働きかけを変える必要があります。
①外向的な子ども・・・仲間に囲まれて、遊ぶことで、レジリエンスが働きやすくなります。
②内向的な子ども・・・親しい人に話をし、聴いてもらうことで立ち直る力が強まるでしょう。
レジリエンスについては、子どもの発達に合わせた声掛けや、見守りが必要となります。
この次は、立ち直る力・ストレスを抱えた時に弾き返す力(レジリエンス)を高めるため子どもに対しての大人の関りについてお話しようと思っています。
【子どものために出来ることを!!(*^^*)】
園行事
2020/06/19
やっとスタートした今年度です。子ども達のために『諦めるのではなく、出来ることを工夫して、やれることをする。』と思ってやっています。
ぎりぎりのお知らせになってしまうこともあったり…。保護者の皆さんにご迷惑をかけることもあるかもしれません…ご協力いただくこともあると思います。
ですが、皆が『子ども達の為に!!』と頑張っております。
又、行事も、活動も、現在の状況の中様々な検討を重ねつつ決めています。『主役は子ども』です、決してそれを忘れることなく保護者の皆様にもご理解とご協力をお願いいたします。